2015年10月07日
開店まで間がありますので・・・(1)(2)
(痛恨のエラーで(1)が消えてしまったので、記憶を頼りに書き直してます・・・)
開店までまだ間がありますので、イタリア留学時の思い出を書いときたいと思います。
実はわたくし、イタリアに3か月ほど料理留学に行きました。
当時もう40過ぎ。言葉もわからん、知り合いもおらん、ただ「イタリアに行きたい!」という情熱だけで行ってしまいました。
フィレンツエにある日本人向けのシェフ養成学校「アカデミア・リアチ」に入学したのですが、集まった仲間が、やっぱり私みたいに情熱だけで来ちゃったような人ばかり、みんな言葉はこれから覚えようという感じです。
学校に通うのに6人で共同生活しました。
全く知らないもの同士でしたが、同じ志を持つもの同士すぐに仲良くなりました。
ある時、ルームメイトの「まさき」君が、トスカーナのルッカという街のレストランに行きたいということで、3人で行ってみることにしました。
ルッカになんとか電車でたどり着くも、あとの情報は地名とレストランの名前だけ。
バスの発着所を見つけて、現地のイタリア人の方に覚えたてのイタリア語で恐る恐る聞いてみます。
「〇〇行きのバスはありますか?」
「そこだよ!5分ぐらいでくるよ!」
「グラッツエ!」(ありがとう!)
あーやっぱイタリア人って親切だなあ!なんて思いながら3人でバス停で待ちます。
5分・・・・10分・・・・全然来ない・・・・
間違えたかなあと思い他の人に聞いてみます。
「ここでいいんだよ。5分で来るよ」
そしてまた5分・・10分・・・30分ぐらいしてやっと来た!
どうもイタリア人の5分は日本でいうところの30分ぐらいという感覚のようでした・・・
(ここから(2))
バスの運ちゃんに一応「このバスは○○に行きますか?」と確認して乗り込みました。
すぐわかるように前の方に座りました。
そして出発。
しかし、バス停がすべて番号表示。「1473」とか「3562」とかそんな感じです。
地元の人か、バスマニアじゃないと全く降りるところがわかりません。
で、もう一人友人の「あきたかさん」がスマホでナビを起動して、降りるところに近づいたら教えてくれることとなりました。
心強い!
しかし・・・電波の状態が悪くなり、スマホもとぎれとぎれに・・・
私たちの不安はピークです・・・
ある時、バスが長めに止りました。なんか静かな空気がバスを包み込む・・
あきたかさんはスマホを見ながら「あれえ?あれえ?」と言ってます。
運転手さんがちらっとこちらを見たような・・・ここなのか?
でもあきたかさんがなかなか立たないので、結局バスは出発。
すると!バスはなぜか高速道路に入っていくではありませんか!?
今まで小刻みに停留所に止まっていたのに、急にロングラン!
あわてて、運転手さんに「○○は?」と聞くと、「 過ぎたよ 」
え”え”え”------え”(@_@;)
(もっと早く聞けよって感じですけど・・・)
結局、5km以上は走り、高速道路の次の停留所で下車。
そして反対方向への次のバスは1時間後。これではレストランのランチに間に合わない!
私たちは無謀にも高速道路を、前の停留所に向かって歩き出したのでした。
ヒッチハイクしてみるも当然止まらない。(高速ですから・・・)
たまにクラクションは鳴らされるは、橋を渡る時なんか路肩が狭く渡れるかどうかわからない・・・
「俺はイタリアで死ぬのか?家族よ友よありがとう。」
私は遠い日本の空に向かってつぶやくのでした(続く)
開店までまだ間がありますので、イタリア留学時の思い出を書いときたいと思います。
実はわたくし、イタリアに3か月ほど料理留学に行きました。
当時もう40過ぎ。言葉もわからん、知り合いもおらん、ただ「イタリアに行きたい!」という情熱だけで行ってしまいました。
フィレンツエにある日本人向けのシェフ養成学校「アカデミア・リアチ」に入学したのですが、集まった仲間が、やっぱり私みたいに情熱だけで来ちゃったような人ばかり、みんな言葉はこれから覚えようという感じです。
学校に通うのに6人で共同生活しました。
全く知らないもの同士でしたが、同じ志を持つもの同士すぐに仲良くなりました。
ある時、ルームメイトの「まさき」君が、トスカーナのルッカという街のレストランに行きたいということで、3人で行ってみることにしました。
ルッカになんとか電車でたどり着くも、あとの情報は地名とレストランの名前だけ。
バスの発着所を見つけて、現地のイタリア人の方に覚えたてのイタリア語で恐る恐る聞いてみます。
「〇〇行きのバスはありますか?」
「そこだよ!5分ぐらいでくるよ!」
「グラッツエ!」(ありがとう!)
あーやっぱイタリア人って親切だなあ!なんて思いながら3人でバス停で待ちます。
5分・・・・10分・・・・全然来ない・・・・
間違えたかなあと思い他の人に聞いてみます。
「ここでいいんだよ。5分で来るよ」
そしてまた5分・・10分・・・30分ぐらいしてやっと来た!
どうもイタリア人の5分は日本でいうところの30分ぐらいという感覚のようでした・・・
(ここから(2))
バスの運ちゃんに一応「このバスは○○に行きますか?」と確認して乗り込みました。
すぐわかるように前の方に座りました。
そして出発。
しかし、バス停がすべて番号表示。「1473」とか「3562」とかそんな感じです。
地元の人か、バスマニアじゃないと全く降りるところがわかりません。
で、もう一人友人の「あきたかさん」がスマホでナビを起動して、降りるところに近づいたら教えてくれることとなりました。
心強い!
しかし・・・電波の状態が悪くなり、スマホもとぎれとぎれに・・・
私たちの不安はピークです・・・
ある時、バスが長めに止りました。なんか静かな空気がバスを包み込む・・
あきたかさんはスマホを見ながら「あれえ?あれえ?」と言ってます。
運転手さんがちらっとこちらを見たような・・・ここなのか?
でもあきたかさんがなかなか立たないので、結局バスは出発。
すると!バスはなぜか高速道路に入っていくではありませんか!?
今まで小刻みに停留所に止まっていたのに、急にロングラン!
あわてて、運転手さんに「○○は?」と聞くと、「 過ぎたよ 」
え”え”え”------え”(@_@;)
(もっと早く聞けよって感じですけど・・・)
結局、5km以上は走り、高速道路の次の停留所で下車。
そして反対方向への次のバスは1時間後。これではレストランのランチに間に合わない!
私たちは無謀にも高速道路を、前の停留所に向かって歩き出したのでした。
ヒッチハイクしてみるも当然止まらない。(高速ですから・・・)
たまにクラクションは鳴らされるは、橋を渡る時なんか路肩が狭く渡れるかどうかわからない・・・
「俺はイタリアで死ぬのか?家族よ友よありがとう。」
私は遠い日本の空に向かってつぶやくのでした(続く)
Posted by さんりんしゃ at 23:52│Comments(0)
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